『散乱マリン』(旧題『scattered(deeply)』/2014.10@東京・埼玉/上演は「雲劇プロデュースによる」)
《演出より》
世界の不条理をコミカルに演じられる俳優さんを探しています
このたびの公演『散乱マリン』は数年に一度の(下鴨車窓としては)規模が大きめの作品で、出演者の一部をオーディションで募集することにしました。下記の募集要項にあるように、実は8人中6人はすでに決まっておりその顔ぶれはなかなか興味深いと思っています。ここに加わっていただける方がいらっしゃればと思います。舞台公演の旅をご一緒しませんか。ご応募お待ちしています。
田辺剛
《企画について》
劇作家・演出家の田辺剛が主宰し京都を拠点に創作・公演をしている現代演劇のユニット「下鴨車窓」は演劇作品『散乱マリン』を2020年1月から4月にかけて京都と広島、三重にて上演いたします。この作品はもともと『scattered(deeply)』という題名で2014年に雲劇プロデュース(本拠地=島根県)の主催によって東京はサブテレニアン(板橋区)と埼玉は富士見市民文化会館キラリふじみ(富士見市)で上演されたものです。今回8名の出演者と演出効果、そしてタイトルを一新して下鴨車窓の主催公演で三都市を巡ります。
この作品は2015年の第22回OMS戯曲賞の最終候補に選ばれました。残念ながら受賞には至りませんでしたが、一定の評価を得ることができました。
「シンプルゆえに堅固な隠喩により表現者と生活者の齟齬-噛み合わない二つの世界の葛藤を描き出した」生田萬氏
「この困難な時代に立ち向かう作者の腰を据えた個性的な身構え、〈中略〉演劇様式の成熟を感じ取った」「今は自転車しかない、何もない原っぱという心象風景の得体の知れなさは、正確に物を見ようとしている努力を感じた」佐藤信氏
この作品は、東日本の震災で大津波にさらわれ深い海底に眠る多くの死者について想像をめぐらせながら執筆されました。不条理さと隠喩、そして滑稽さも持ち合わせたユニークな作品だと自負しています。
《資料》
◯『散乱マリン』戯曲
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※旧題『scattered(deeply)』として販売中
◯下鴨車窓をご存じない方はぜひホームページをご覧ください。田辺の戯曲も電子書籍で販売しています。
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下鴨車窓のHP