※fullsize『微熱ガーデン』2016.12@京都/スペース・イサン
fullsizeの三年目を始めようと思います。
自分の性に合わないことをやっているのではという疑問はいつもあって、それでも続けていこうと思うのは、熱心に話を聞いて考えそして体を動かそうとするメンバーが、そうした相手がいるからだろうと思います。試行錯誤をさらに繰り返しながらfullsizeの活動を続けます。
例えば「俳優になる」ということは、それを職業にするのかできるのかというのは大きな問題ではありますが、たとえ職業にならなくても成し得ることだと最近は強く思います。日中には学生であったり会社勤めではあっても、独身だろうが既婚だろうが(子どもがいたって)そういうことは関係ない。時間の制約はあっても絶えず演技のこと舞台のことを考え実践する反復する、そうした振る舞いが日常と密接に結びついていればそれでいいのだろうと思います。ちなみに今後は俳優志望だけではなく、劇作家や演出家を志望する人も興味を持っていただければと思います。fullsizeという場所で自分の書いた戯曲や自分の演出を研鑽してもらい行く行くはfullsizeを背負ってもらうもよし独立するもよし、とにかくさまざまな人材が集まる場所にしたいと考えます。
一方、いわゆる思い出作りとして演劇をしたいという方にはfullsizeはおススメしません。そういうことならfullsizeよりもずっと素敵な企画がありますし、ちょっと腹をくくってやってもらわないと嫌な思い出になってしまうように思われます。
年齢不問、経験不問。ただ今年度から発表公演は選抜制にします。詳しいことを直接ご説明しますのでぜひお問い合わせください。
田辺剛
※fullsizeとは
京都を拠点に活動する演劇ユニット「下鴨車窓」が2015年に新たに立ち上げた劇団。若手の育成を主な目的として継続した活動を行っている。2016年12月に初めての公演『微熱ガーデン』を開催、しばらくの準備期間を経て翌年から仕組みを刷新して再始動、2018年3月に発表公演『southeast』を開催。稽古場所や公演会場は京都市内にて行っている。