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瞬発力。「旅行者」にも


あっという間の一週間だった。アイホールに通った一週間もそうだし、リーディング公演が終わってもうすぐ経とうとしているこの一週間もだ。写真にあるようなこんな舞台でした。


光を落とすとこんなカンジだ。今回取り組んだ戯曲『いつか、すべて消えてなくなる』はおよそ90分弱の上演時間で14の場面に分れている。そして川辺だったり家の中だったりバーだったりと場所が次々に変わっていく。このリーディングの舞台を戯曲そのものに焦点をあてたものにしたいと思っていたのだが、そこで出てきたのは場面ごとに舞台を設定して俳優に移動してもらうという舞台プランだった。舞台監督さんには、すごろくのようにとか、海に浮かぶ諸島のようにして小さな場所がいくつもあるカンジと伝えた。はじめの写真をご覧いただけば、場面ごとに舞台が分けられているのが分ると思う。つまり戯曲の構成を視覚で理解することができるようにしたかった。だからというか、それでアフタートークでも話したけれど、この戯曲を実際に上演しようとするならばこの舞台プランはむしろNGになるはずで。わたしならば。それは上演ということで考えるならば逆に戯曲の構成をはっきり見せることにどれだけ意味があるか、むしろ観客に先を読ませてしまうという点でマズいだろうと考えるのだ。

稽古は一週間とはいえ、金曜日には照明や音響とのきっかけあわせもあるし出演者が途中合流というスケジュールもあって、実質の稽古は三日間。時間にすると20時間だ。このあいだでなにをしてなにをしないのかという選択が肝心だった。まずは舞台がこんなだから場所を移動するための段取り、どこで動いてどこで待機してと14場面すべてについて組まなければならない。もちろん解釈のすりあわせも必要で。おそらくそこまでだったのだろうと思う。今回はどの役者さんも初めてごいっしょする人たちばかりで(オフでの面識は多少あっても)、だから演劇の言語も違うし演技の作法もみなバラバラだ。実際の上演ならば演技の作法も擦り合わせなければと思うが今回そこまではできなかったし、リーディング公演においてはその必要もないと判断した。もっとも作法が違うとはいえ、今回の出演者の反応力というか、ここはこうしてください、こうしましょうと合意できれば数回の反復でそれができてしまうというこの反応の良さはさすがだと思った。達者な俳優陣だからこそ、この短い時間でカタチにできたのだと思う。スタッフの力ももちろんだ。

わたしに必要なのは瞬発力だったと思う。A,B,Cと三つの選択肢があるときに瞬時に決断すること。俳優を見ていてちょっと違うなと感じてそれを伝えるのにどういうことばを選ぶかということ。創作が停滞した時にいくつの可能性を考えだせるかということ。うだうだ話したり考えていては時間はすぐに経ってしまう。かなりの集中でもって右へ左へと。それがここでいう瞬発力だ。今回はギリギリなんとか良い状態でこの瞬発力を維持できたのではと思っている。そしてものすごく鍛えられた。ものすごく疲れたけど。脳みそヘトヘトの一週間だった。



最後に楽屋の様子をちょっとだけ。始まるまでは初めてのことだらけで不安もあったが、終わったいまとなっては多くを学ぶことのできるとてもよい機会だった。こういう機会を与えてもらったことに本当に感謝したい。

そして「旅行者」へもどってきた。今度は取り組む時間はじっくりだが、先週鍛えられた瞬発力はここでも活かしていきたい。どれだけのアイデアを思いつくか。俳優よりも先に俳優よりも多く。舞台のプランも固まって俳優の演技や演出もいったん白紙に戻った。もちろん白紙に戻すことを望んでそうしているのだ。そして、ああ、そう。あの男がついに合流したのだった。あの男が。そのことはまた次回のブログで。

そうして公演まであと一ヶ月となる。

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